一人暮らしを始めて自炊をしているけど生ごみの捨て方を知りたい、生ごみの臭いをなんとかしたい、ハエが入ってくるのをなんとかしたいと思っていませんか?
この記事では、一人暮らし歴15年の筆者が一人暮らしでの生ゴミの処理方法を解説します。
ゴミから嫌な臭いがする原因や臭いを防ぐための処分方法やおすすめのゴミ箱をご紹介します。
生ごみを放っておくとどうなる?
悪臭が発生する
生ゴミを放置すると嫌な臭いが充満してしまいます。嫌気性微生物が生ゴミを分解し腐敗させることで臭いが発生します。水分が多く、高い気温を好むため夏場は特に臭くなりやすいです。
臭いは家中に広がってしまうため、キッチンだけでなくリビングや寝室などまで臭いが広がってしまいます。
害虫が寄ってくる
生ゴミの腐敗臭を好むゴキブリやコバエ、ハエなどの害虫が集まります。生ゴミには糖分やタンパク質などの栄養が含まれているため害虫の栄養源となってしまいますし、卵を産み付けるので大量発生してしまいます。
コバエは網戸もすり抜けて侵入し知らない間に繁殖してしまったり、ゴキブリやサルモネラ菌やピロリ菌といった病原菌を撒き散らし病気の原因となってしまうリスクがあります。
カビや細菌が繁殖する
生ゴミにはカビや細菌が好む水分や栄養が含まれているため繁殖します。細菌やカビは一度繁殖すると次々と増殖を繰り返し新たなカビや細菌を発生させます。
カビや細菌が繁殖することで、キッチンの食器や調理器具に付着することでアレルギーや感染症を引き起こすリスクもあります。
近隣トラブルにつながる
悪臭や害虫は近隣の住人にも影響します。悪臭は周囲の部屋まで臭いが広がってしまいますし、害虫はベランダや共有部分を通じて近隣の住居にも侵入します。
近隣から通報されたり管理会社から注意を受けることもあります。
生ごみの処理方法
ゴミの日を忘れない
生ゴミはその日のうちに捨てることが理想です。放置して時間がたてば経つほど細菌が繁殖して臭くなってしまうためです。ゴミの日にこまめに捨てるようにすれば臭くならずにすみます。
生ごみの水分をよく切る
生ごみを分解して臭いを発生する嫌気性微生物は水分や湿気の多い場所を好みます。水分が多いと繁殖するため、野菜くずや魚の骨などの水分の多い生鮮食品は特に繁殖しやすいです。
生ごみは水分をよく切ることが大切です。野菜の皮を剥く時は皮を剥いてから洗い、乾いた状態で野菜の皮を捨てるようにしたり、ゴミとして出す前によく水気を切り乾燥させることで細菌の繁殖を抑えて臭いを抑えることができます。
三角コーナーは使わない
三角コーナーは生ごみをすぐ捨てることができるため便利ですが、生ごみが長時間置きっぱなしになりやすく細菌が繁殖するため臭くなりやすいです。
キッチンを使うたびに皿洗いや調理をすることで水がかかり、乾いた生ごみも濡らしてしまい細菌が繁殖しやすい環境となります。
生ごみはなるべく早く捨てることが大切なため、こまめに生ごみは捨てるようにしましょう。
新聞紙に包んで捨てる
生ごみは新聞紙に包んで捨てることで臭いの発生を抑えることができます。新聞紙が水分を吸い取ってくれるため、細菌が繁殖しにくくすることができます。また、新聞紙のインクには消臭効果があるため、悪臭が発生しても閉じ込めてくれます。
キッチンに新聞紙を用意し、三角コーナーの代わりに生ごみを包んで捨てるのもおすすめです。菌の繁殖と臭いを同時に抑えてくれるので、生ごみは新聞紙に包んで捨てるようにしましょう。
防臭のゴミ袋を使う
臭いを周囲に漏らさないように作られている防臭のゴミ袋を使えば、生ごみから発生する臭いを閉じ込めることができます。悪臭を中和してくれる特殊な素材のものもあるので、臭いをシャットアウトすることができます。
夏場や気温の高い時など、臭くなりやすいシーンでの活用が特におすすめです。
ゴミ箱は蓋付きを使う
生ごみの臭いを抑えたい時は、蓋付きのゴミ箱を使いましょう。外に臭いが漏れるのを防いでくれます。
水分を切ったり、新聞紙を包んだり、防臭のゴミ袋を使うなどの生ごみの処理方法を併用することでより臭いを抑えることができます。
重曹スプレーをかける
生ごみに重曹スプレーをかけるのもおすすめです。重曹スプレーは消臭効果と菌の繁殖を抑える効果があるので臭いを抑えることができます。
生ごみは腐敗すると酸性になりますが、重曹はアルカリ性なので中和されることで臭いを抑えることができるためです。
市販の重曹スプレーをかけてもいいですし、100mlの水に重曹小さじ1杯を加えたものを市販のスプレー容器に入れることで自作することもできます。
冷凍保存する
生ごみを分解する嫌気性微生物は水分と高温を好みます。生ごみを袋に入れて冷凍することで菌が繁殖せず臭いの発生を抑えることができます。
一人暮らしであれば1回で発生する生ごみは少ないですし、こまめに袋に入れて冷凍すればかさばりません。冷凍で保存しゴミの日になったら捨てるようにしましょう。
生ごみ処理機を使う
生ごみ処理機とは、乾燥や微生物の分解によって生ごみを減量化や堆肥化させる機器です。ゴミの収集日を待たずに生ごみを処理できるので臭いの発生を防げます。
ベランダなどの屋外に置くものからキッチンなどの屋内に置けるものまで様々なタイプがあります。生ゴミ処理機は家庭から出るゴミの量を減らせるため、自治体によっては補助金が出る場合があるのでお得に設置できる場合もあります。
バイオ式と呼ばれる微生物の力で生ごみを分解するものや、乾燥式と呼ばれる熱風で生ごみを乾燥させるものがあります。バイオ式と乾燥式を組み合わせた、熱風で熱処理した生ごみを微生物が分解するハイブリッド式と呼ばれるものもあります。
生ごみ処理機を使うことで生ごみを減らせるのでゴミを捨てる回数も減らすことができます。
他のゴミと分けて捨てる
生ごみを他のゴミと混ぜてしまうと水分や臭いが移りやすくなりますし、他のゴミに付着して臭いがより強くなってしまいます。また、割り箸やティッシュの箱の角が袋を破ってしまい腐敗した生ごみが外にでてしまうリスクを減らすこともできます。
生ごみは単体で袋に入れて捨てるか、生ごみをまとめた袋を燃えるゴミの袋に入れるなど小分けにすることで臭いの発生を抑えることができます。
一人暮らしで生ごみ処理におすすめなゴミ箱
キッチンに置けるサイズや形にする
生ごみはすぐに捨てて臭いを抑えるために、キッチンに置けるゴミ箱を選ぶのがおすすめです。キッチンの足元に置けるものや手元に置けるようなサイズや形にしましょう。
掃除しやすいものにする
生ごみを入れるゴミ箱は、注意していても汚れやすいため、掃除しやすいものにしましょう。角が丸いものや軽いものなどすぐ掃除できるものを選びましょう。
手が塞がっていても使えるものにする
生ごみを捨てるときは、手が汚れていることが多くその状態で蓋に触ると掃除する場所が増えて面倒なことになってしまいます。両手が塞がっていても使える開閉ペダルがついているものであれば解消できます。
生ごみを減らすコツ
食材は計画的に購入する
セールだからと食材を買いすぎてしまうことはありませんか。そういった無計画な食材の購入は賞味期限切れを起こしやすいです。お肉や野菜は食べられなくなってしまうと生ごみになってしまいます。
野菜の皮や葉も食べる
野菜や果物の皮は生ごみで捨てられやすいですが、実は食べられるものが多いです。栄養も豊富なため、ゴミを減らしつつ栄養が取れて一石二鳥です。
ブロッコリーやキャベツの芯なども薄く刻んで汁物の具にするなどで食べられます。
生ごみはトイレに流す
生ごみをトイレに流すやり方もあります。野菜や魚などの生ごみは調理時に包丁で細かく刻んでトイレに流せば生ごみを無くすことができます。
トイレは便を流す場所のため、便よりも細かく刻めば詰まりません。フライパンに残った油もトイレットペーパーで拭き取りトイレに流せば油も捨てられます。
生ごみを捨てる頻度は?
生ごみはごみ収集の日の度に捨てるようにしましょう。自治体によって異なりますが、週2回収集の日が多いので、その度に捨てましょう。収集日の度に捨てて溜め込まないようにしましょう。
生ごみはベランダに置いておいても良い?
ベランダに放置はNGです。生ごみの腐敗臭を嗅ぎつけて害虫が寄ってきてしまうためです。卵を産み付けて繁殖してしまうのでベランダには置かないようにしましょう。
まとめ
一人暮らしの生ごみの処理方法について解説しました。
生ごみは放っておくと、悪臭や害虫、細菌を発生させ近隣トラブルにつながるリスクがあります。ゴミの日を忘れずに捨てたり、生ごみの水分をよく切ったりするなどの処理方法があるので正しく処理して臭いを抑えましょう。